marantz SA8001
発注したCDプレーヤーが届きました。
マランツのミドルクラスSACDプレーヤー、SA8001です。
定価9万ですが、カタログ落ちして値段もだいぶ下がってますので、結構お買い得かも。
私が買ったのはB級品ってことで、さらにお安く入手することができました。
SACDプレーヤーにしたのは、せっかくの機会なのでSACDも聴いてみたいと思ったのと、メーカー自身が力を入れたというヘッドホン端子を試してみたかったからです。
本当なら上級機のSA15S1が欲しかったんですが、中古でも7万以上もする代物で、さすがにちょっと手が出ませんでした。
で、SA8001を聴いてみた感想です。
聴いたのは最近ウチでリファレンスと化している「Pure-AQUAPLUS LEGEND OF ACOUSTICS」(なぜかCD版ですw)。
SA8001のヘッドホン端子と、HD53R Ver8.0で聴き比べてみました。使ったヘッドホンはどちらもHD650。
まずSA8001のヘッドホン端子。
非常に線が細くて、綺麗な音という印象を受けました。高音がとても綺麗に聴こえます。
予想よりもずっとイイ音で、最初に音が出た瞬間、「おおっ」と思いました。
マランツというと「クラシック向けの繊細な音」という評価のようですが、まさにその評判通りという感じです。
続いてSA8001のRCA出力をHD53R Ver8.0に繋いで聴いてみました。
それほど明確な差はないように感じましたが、SA8001直挿しに比べると、高音の伸びが無いように感じられ、イマイチな感じ・・・。
これには正直がっくりでした。せっかくの単品ヘッドホンアンプが、CDプレーヤーのヘッドホン端子に劣るとは・・・。
ちょっと納得いかない部分もあったので、しばらく時間を置いてから、再度HD53R Ver8.0で聴いてみました。
すると、驚いたことに、さっき聴いた時よりもぜんぜん高音が綺麗に聴こえます。
SA8001直挿しよりも良い感じです。
ちょっとホッとしました。
でも・・・これはどうしたことだろう。
ヘッドホンアンプが暖まるまで、本来の音が出てなかった、とか??
そういう理由? う~ん。
ふと思ったのですが、これは、もしかしたら、最初に聴いた音が最も強い印象を受ける、ということなのではないか?!
耳が慣れてくるにしたがって、あまり強い印象を受けなくなり、感じ方も変わってくるのではないか?
いかにもありそうだと思いません?
味覚とかもそうですもんね。
「味の濃いのを最初に食べると、以降に食べるものの味が変わってしまう」とか。
「美味しいものをお腹ペコペコの時に食べるのと、お腹減ってない時に食べるのとでは、感じる美味しさも違ってくる」とか。
聴覚についても、同じようなことがあっても不思議はないのかもしれません。
かように人の感覚というのはあてにならないもの(というか私の感覚かw)。
もし本当にそういうことなら、「どっちが音がいいんだ」なんて顔しかめながら、真剣に音の聴き比べなんぞやってること自体、無意味ですね。
まぁ、イイ音で聴きたければ、目いっぱい出せるだけの金額でオーディオ機器を買って、最初にパっと聴いて、「わー、イイ音だなぁ(うっとり)」と感じたら、素直に喜ぶ。
細かいことなんて気にしない。後ろ向かない!。よそ見しない!
きっとそれが一番幸せになれるオーディオの楽しみ方ですね。
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